こんにちは。「『イメージ力』でもっと使える英文法」発行人の RICKO です。先週、前からずっと気になっていたミュージカル『Wicked』に行ってきました。今一番チケットがとりにくいと言われているミュージカルだけあって、平日にも関わらず席は端から端まですべて sold out。私はどうしてもいい席で見たかったので、プレミアチケットを買って、かなり前のど真ん中に席を確保しました。歌も、踊りも、シナリオも、衣装もすべてが期待以上で、クライマックスでは目が潤んでしまいました。日本でも劇団四季がやっているそうですね。ミュージカル好きな方はぜひどうぞ。
今回は、「人・物との関係を表す前置詞」から『不利益』の against をご紹介します。against は大多数の前置詞とは違って、「場所・空間・方向を表す前置詞」からの派生ではなく、基本の意味が「人・物との関係を表す前置詞」にあります。前回ご紹介した against の基本の用法から、どのように応用の用法が派生しているのかを、見ていきましょう。
○ 基本の用法 :『対抗』の against ○
前置詞 against は、目的語に対して「対抗している、反対している」という意を表現します。この用法の against は、「戦う」という意味をもつ自動詞(例: fight、struggle)が「戦う対象」を表す場合や、動詞の行動が「何に反対して」なのかを表現する場合に、よく使われます。(後者の場合、逆に「何に賛成して」なのかを表す前置詞として for がよく登場します。)
『不利益』の against は、目的語の表す人や物に不利益なことが降りかかることを示します。この『不利益』とは、対象の利益に『対抗』するような状況や、暴力や脅迫といった行動などです。
たとえば、discrimination against women では、women (女性)に対して discrimination (差別)という『不利益』がもたらされることを表現しています。
War is a crimeagainst children, who are the most vulnerable in chaos. (戦争は、無秩序の中で最も弱い存在である子供たちに対する犯罪である。)
The UN human rights council has voiced concern over recent threats and actions takenagainst journalists in Nepal. (国連人権理事会は、ネパールにおけるジャーナリストに対する最近の脅迫的行為の数々に対し、懸念を表明した。)
It's now well known that folic acid worksagainst birth defect. (葉酸が先天性障害を防ぐ役割があることは今ではよく知られている。)
※ work against 〜 =「〜に不利に働く」=「〜の発生・働きを防ぐ」
The suspect is insisting that the police have made up evidenceagainst him. (その容疑者は、警察が彼に不利な証拠を捏造したと主張している。)