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中小印刷業のための、オンリーワン戦略考 (2008/9/1)
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●135号 バリアブルのビジネスモデル名刺 3/10
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名刺の近代の歴史を追憶する。
では、まず最初に名刺の製作を数十年さかのぼって、先人達の苦闘を
しのんでみよう。温故知新という意識で、振り返ってみよう。
自分が経験してきている一番古い記憶は、昭和45年です。
1970年、いまから39年前の話です。
上京し、新橋の駅ビルで、始めた見た活版だけで仕事になっている、
「活版小僧」これが、わたしにとっての名刺の原点です。
4行、100枚、2000円と記憶しています。
会社名、役職、氏名、電話番号 これで、4行です。
見ていると、活字の台から依頼伝票をみながら活字を拾って小箱に並べる、
大きさは2種類、大きいのは氏名、会社名 、小さいのは役職、電話番号
機械にセットして、名刺大のカードに、1枚1枚刷って出てくる。
小型の名刺専用の活版印刷機です。
今盛んに映画でやっている「ALLWAYS3丁目の夕日」の世界です。
この系列、活版印刷での名刺の製作に後追いで、オフセットの小型印刷機が、
A3機として出てきたが、大量処理が必要ないので、紙版で刷り版を作る
カード印刷機も出てきました。はがき・名刺専用機です。
(小型オフセット)
この間に、印画紙に名刺用の棒組みしたものを張ってそれをフイルム化して、
PS版(光硬化樹脂)をつくり、凸版印刷とした、小型の名刺専用の凸版
印刷機もありました。
紙版で、オフセット、PS版で凸版、活字で活版と、大きくは3系列で小規
模にやっていました町中印刷。
封筒、名刺、はがきなどの事務用の小物印刷物の世界も、アドビ社の提唱す
るPS(ポストスクリプト)により大きく変わりました。
フォントが、アウトラインフォントとして、誰でも扱えるようになったこと
です。このことにより名刺の活版は廃れていきました。
(印刷業全般が、オフセット+電算写植&DTP&CEPSと動きました)
普通紙で、名刺の組版の校正を行い、印画紙・フイルム・刷版と、完全にオ
フセットの流れが出来上がりました。
A4での10面付けを、基本としてトンボ付きで10名分を作成、オフセッ
トで100枚刷って、断裁機で仕上げる。
10名を基本にして処理をしていました。
一方、普通紙の世界が、トナーでもいいのではと、A4に1名分を10面付
けして、10枚プリントし断裁するものとオフセット・活版と比べると、違
いははっきりするのですが、プリンターの性能向上により、違いがわからな
くなってきました。普通紙で1200DPIがだせる。600DPIだが、
活版より早くてきれいだ。と普通紙プリンターの技術が、精密になればなる
ほど、この仕組みを使い名刺を、ビジネスにする人が増えてきました。
オンデマンド機、トナー式プリンタ 少量の名刺印刷には、これで、充分
ビジネスになります。
活版小僧の時代での4行30分、2000円のスピードよりは、はるかに
早くなっています。
モノクロだけを考えれば、激安の名刺が作れます。
10万円のA4トナー式プリンタと、10万円の名刺の断裁機、これで
モノクロ名刺の製作機の最低機能は、持ったことになります。
ソフトは、イラレまたはQUARKで充分です。
フォントも、モリサワ基本7書体でまかないましょう。
地場のモノクロ名刺は、ほとんどいけます。
なぜなら、色を使うのは、台紙としてオフセットで作り置きして、A4に断裁
して置けば、会社の名刺として立派なものになります。
役所の名刺もそうです。ロゴマークを事前に刷り込んでおき
墨部分をモノクロトナー式で作成すれば出来上がりです。
(つづく)
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編集後記
「中小印刷業創業のための、戦略考」
発行責任者:土田 文利
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