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体の仕組みと医療の豆知識
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いつも自然と動いているので、普段は気をつかうことが少ない
自分の体ですが、自分の一部であるはずなのに、知らないことが
たくさんあります。
このメルマガでは、意外と知られていない体の働きや医療に
関する情報をお届けします。
今日は、大腸の仕組みと働きについて解説してきます。
■□大腸の仕組み
大腸に属するのは、盲腸、虫垂、結腸、直腸です。
肛門管は直腸下端から肛門までの括約筋に囲われた部分で、
大腸に含めて考える場合もあります。
結腸はさらに、上行結腸(盲腸から右結腸曲まで)、
横行結腸(右結腸曲から左結腸曲まで)、
下行結腸(左結腸曲から左腸骨窩まで)、
S状結腸(左腸骨窩から直腸上端まで)に区別されます。
大腸は結腸ひもと脂肪垂を有し、腸管壁がハウストラ
(haustra, 結腸膨隆)と呼ばれる膨らみを呈するのが
特徴です。
横行結腸およびS状結腸は可動性に富みますが、その他の
部分は後腹膜に固定されています。
■□大腸のはたらき
大腸の主要な機能は食物の難消化性成分、いわゆる食物繊維
の発酵と水分の吸収です。
主として多糖類からなる食物繊維は大腸内の腸内細菌によって
嫌気状態で発酵し、そのかなりの部分が酪酸などの短鎖脂肪酸
に変換されます。
小腸では栄養素を吸収しても、小腸組織の代謝には流用されず
に即座に門脈によって運び去られ、小腸自体の組織は動脈血
によって供給される栄養素によって養われます。
しかし、大腸の組織の代謝にはこの発酵で生成されて吸収
された短鎖脂肪酸が主要なエネルギー源として直接利用され、
さらに余剰部分が全身の組織のエネルギー源として利用されます。
ウマなどの草食動物ではこの大腸で生成された短鎖脂肪酸が
主要なエネルギー源になっていますが、ヒトでも低カロリー
で食物繊維の豊富な食生活を送っている場合にはこの大腸
での発酵で生成された短鎖脂肪酸が重要なエネルギー源と
なっています。
また、腸内細菌の活動によって生成されるビタミンがあること
も知られています。
吸収された発酵産物や水分は門脈を経由して肝臓で処理され
ますが、直腸下部の静脈は門脈を経由しないので肝臓での
処理を免れ、直接下大静脈に注いで全身を巡ります。
坐薬が早くよく効くのはこのためです。
なお、この大腸内での発酵によって生じたガスが、食物の
摂取時に飲み込まれた空気に由来するガスと混じっておなら
として排出されます。
■□大腸の病気
【虫垂炎】
俗に「盲腸」「盲腸炎」と呼ばれるものです。
【大腸癌】
欧米型の食生活への変化により、日本人にも増えてきています。
【クローン病】
口腔から肛門までの消化管全域に炎症および潰瘍を起こす
原因不明の疾患です。
【O-157】
細菌による腸炎です。
【過敏性腸症候群】
炎症や潰瘍はないが、下痢や便秘、ガス過多などの症状が起こります。
【潰瘍性大腸炎】
大腸に潰瘍やびらんができる原因不明の疾患です。