ハイタウン312

「彼女を探し出して欲しいんだ。」
音もなく流れる砂嵐の映像をじっと眺めたまま小山はぽつりと言った。
その言い方は告白のようでもあり、真剣さと照れくささとが混じったような響きがあった。
しかし垂水にとっては「僕はメキシコ人なんだ。」と言われたような困惑しか感じられなかった。
「ちょっと待ってくれ。俺は探偵じゃないぞ。」
砂嵐をぼんやり見つめていた垂水は、すぐさま否定した。

小説小店エコ写真0707























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