小説「逆GENJI物語」イントロ 高田 裕一著(2)
新人賞
金属の光沢がきらめく花器に、白い椿の花が 生けられています。この桐花の作品は、数百 点も展示されているものの中で、小さいが一 際異彩を放っています。
その金属花器は、ぴかぴかに磨かれたクロム メッキの前面パネルが、つや消しの黒い函体 に、金色の飾りネジ四本で止められています 。
「これは本来オーディオ・アンプのケースな のよ。天板に穴を開けてもらって、その下に 、水盤と剣山が置いてある」
と、桐花は親しい友人に笑いながら説明して いました。
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