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2008年5月7日 No289
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01【体育】 ◆課題に合った練習に取り組む「マット運動」の支援のポイント
         山本純也@山口大学教育学部附属山口小学校 
01.【体育】◆課題に合った練習に取り組む「マット運動」の支援のポイント
         山本純也@山口大学教育学部附属山口小学校   
  
 マット運動の授業づくりにおいて次のような悩みがありました。
 子どもたちが「跳び前転ができるようになりたい。」「側方倒立回転がうまくなりたい。」といった目標をもつことはできるものの、そのために解決したい課題が、具体的な内容になっておらず、追究意欲の高まりが見られないというものでした。
 
 そこで、子どもたちが取り組み続けたくなるマット運動における具体的な課題や練習とは何か、どのように教師は支えていけばよいのかを考えながら授業づくりを行い、実践しました。見えてきたポイントの内、3つを紹介します。

ポイント1 個の取り組みと見取りをまとめ、教師のかかわり方を考えておく

 授業前に、子どもたちの前時までの課題への取り組みの状況を見取り、下のような一覧表にまとめて把握しました。内容は、「練習してきた技」「本時の課題」「教師の見取り」です。この把握をもとに、一人一人の課題への取り組みを予測し、「いつ」「どのように」教師がかかわっていくかを考えました。こうすることで、細かい動きの変容を見取れ、より積極的に個に応じた声かけをしていくことができました。


ポイント2 「特訓の場」を試した後で、練習に入るようにする

 技ごとの課題に合った練習の場を探らせるために、「跳び前転で強く踏みきる特訓」「側方倒立回転で足を高く上げる特訓」といった14個の練習の場を設定し、かかわりのある場をすべて試せるようにしました。その後で「特訓の場」として練習にうつれるようにしました。試した上で練習に入ったことで、課題意識がはっきりともてており、「強く踏みきれているか見ていてね」とペアの仲間に伝えて、試した後「どうだった」「強く踏みきれていたけど、足が曲がったまま跳んでいたよ」といった伝え合いが見られました。「もう一度やるよ」「今度はぼくも見ていて」と仲間とかかわり合いながら練習を繰り返し、意欲的に課題に取り組むことができました。



ポイント3 互いの課題を見つめ直す「作戦タイム」を設定する

「特訓の場」で練習を行っている様子を見ながら、練習開始から15分後に「作戦タイム」として、課題について見つめ直し考え合う時間をつくりました。主な指示や話し合いは次の通りでした。

T:ここをよくしたら美しくなるということや、どうしたらできるかといった作  戦を書きましょう。(全体のめあては「美しい技ができるようになろう」で  あったために、このように問いかけました。)
C:(学習カードに記入する。)
T:では、新しく見つかったことはありますか?
E:跳び前転で、回る時にも足を伸ばすといいです。
T:ペアの相手はAくんですよね。どうですか?
A:(Eくんを見ていて、跳び前転で)はじめはちゃんと伸びているんだけど、  回るときに曲がってしまっています。
T:跳び前転の分解図で、どの部分かを教えてください。
A:(分解図を示しながら)跳んだ後、回転が始まるここの部分です。
T:よく見合っていますね。  ※この後、もう一人発表しました。

 このポイントを大切にした授業の実践から、さらに分かってきたことがあります。それは、「自分の課題に合った『特訓の場』を選んだ上で練習したり、課題や練習方法を見つめ直す『作戦タイム』を取り入れた上で練習したりすることは、見てほしい内容を明らかにするだけでなく、その気持ちを膨らませることにつながる」ということです。

 
 

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