今から約20年前、私の英語レベルはTOEICであれば300点くらいで、英会話は片言くらいは話せて、ゼスチャーを交えて英語で簡単なコミニュケーションができるレベルでした。
RとL、BとVの発音の違いも分からない英語力ではじまったアメリカ生活、それはビバリーヒルズに近いウェストロスアンゼルス。

当時、私の仕事は不動産関係。ビバリーヒルズにある会社の電話番号を調べなければならなず、さっそくオペレーターに電話(緊張で高鳴る鼓動)。
私"I would like to know phone number of ......(ああ、これで通じるはずだが..ドキドキ)"
当時、文法に関して無知だった私は、冠詞のことさえ知らなかったから名詞の前(この場合phone number)に「a」や「the」をつけて話すことなどできなかった。それでも、それが原因で会話が成り立たないということはなかった。 "What's the city?"
(オオー!町を聞いてきた。ということは通じたー!)
"ビバリーヒルズ"
"Excuse me?"
(えっ?..通じない?)
"ビバリーヒルズ"
".......(無言)"
(げっ!何だ、この間は!?まさか、「ビバリーヒルズ」が通じないわけないよな)
"..I'm sorry I don't understand. Say that again please."
(にゃに〜!分かんないから、もう一度言えってか?「ビバリーヒルズ」が通じねえってかあー?そんなバカなぁ〜)
"ビ・バ・リー・ヒ・ル・ズ・"(こんだけ、ゆっくり言えば分かるだろ)"
"......(無言)"
(ああぁぁぁ〜。何だよ、また、その沈黙は〜。オレもうイヤ、切りたい、この電話。ああ、でも何て言ってきればイイんだ?ああ、ヤダヤダヤダ、心臓に良くない、こういうのって。だまって切っちゃおうかな。)
"What the spell?"
(えっ?....)
"Could you give me the spell please?"
(えっ?スペル?...ああ、スペル!文字ってことね。オオ、イヤア〜)
"ビー、イー、ブイ、イー"
"Excuse me, what did you say after E?"
(おお、何だよ!まだ言い終わってないよ。イーの後に何て言ったかって?ええっと、ブイの発音って確か舌唇を噛むんだったかな?
"(舌唇を噛みながら)ブイ"
"...... (無言)"
"......."(お手上げ、俺も沈黙しよ)
"V for victory?"
(おお、何だ!?ブイはビクトリーのブイかって?)
"Oh,yes yes! ビクトリー、ビクトリー"
"Oh,you mean Bevery Hills?(略:ああ、ビバリーヒルズのことですか?)"
"Oh yes yes yes! ビバリーヒルズ!(だから、さっきから何回も、そう言ってんだろーってえ〜っの!!)" ということで、手に汗、頭から汗、脇に汗をかきながら終えた、オペレーターとの会話。
電話番号を聞くのにも、このあり様。

今回の問題では、私がBとV、そしてRとLの発音の違いを理解していなかったことが原因でした。 ビバリーヒルズのスペルはBevery Hills。御覧のとおり、この地名には、BとV、そしてRとLが混在しているのです。
私の発音をそのままスペルにすると、Bebely Hillsになり、日本語にすればビバリーヒルズと、ビビリーハルズくらいの違いがあるでしょう。 発音なんて分からなくても英語は通じる、とその時までは勝手に考えていましたが、アメリカ生活の始まったばかりの時に出鼻をくじかれた思いでした。
「私は発音の違いは分からないけれど、外国人講師とはコミニュケーションがとれてるよ」という人もいるでしょう。たしかに、そうですね。私も渡米する前に、日本で何人かのネイティブにマンツーマンレッスンをしてもらいましたが、なんとかコミニュケーションが取れました。 でも、彼らが私たちの英語を理解してくれる原因は、日本に住む外国人英語講師は、日本人が抱えている発音の問題を分かっているからなのです。 多くの日本人が同じような間違いをおかしているのを何度も見てきているから、発音を間違っても通じるのです。

誰からが「ビビリーハルズ」と言えば、「ああ、ビバリーヒルズのことだな」と理解してくれるのです。

しかし、初めて聞く現地のアメリカ人に、そんなことを理解できるわけがありません。

アメリカに5年、10年住んでいても片言の英語も話せない日本人がいます。別に恥ずかしいことではありません。なぜなら、それでもアメリカで生活することはできるのですから。
読者には意外に思うことでしょう。でも、日本に住む外国人を見てください。数年日本に住んでいても、片言の日本語しか話せない外国人はゴロゴロいます。彼らは、多少の言葉の通じない不便さを感じることはあるでしょうが、別に問題なく日本で生活しています。 それと同じことです。英語が話せなくても、アメリカでは生活できてしまうのです。 特に、私がいたロスアンゼルスにはリトル東京があるくらい、日本人の多い地域で、日本レストラン、日本スーパー、床屋などなど、日本人が経営する日本人向けの店が数多くあるのです。 これからアメリカへ留学したいと考えている人は、ぜひ、このメルマガで役に立つ情報を得ていただけると思います。 また、留学はしなくても、独学で英語を勉強したい、勉強方法を知りたい、またTOEICなどのスコアを上げたいと思っている方にも、きっとお役に立てると思います。

今回のメルマガに書いたとおり、私の英語レベルはこんなものでした。
しかし、アメリカ滞在期間中、それまでに経験したことのないほど英語の勉強に取り組み、カリフォルニアの不動産の資格試験にパスし、5年を得て帰国した時には英会話教室を運営し、英語講師として英語を教えるまでになりました。
これらの、私の経験に基ずいて、今後英会話の勉強方法、そしてアメリカでの生活から学んだ様々なことや、体験談をこのメルマガを通じて紹介してゆく予定です。