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Bon Appetit 編集部 五十嵐友美 さん |
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Bon Appetit 編集部 長井史枝 さん |
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ものづくりをする人の 気持ちを伝える 本を作りたい
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――暗黒時代(笑)と呼んでいた時期は、お互いどのように乗り越えられたのですか?
長井:とりあえず、乗り越える前に、『Bon Appetit』のことは置いておいて、ふたりとも半年ぐらい別のことをしていました。私は別の仕事をしていましたし、五十嵐は編集の学校に通っていました
。この暗黒時代直前にメンバーになった長尾も別の仕事に専念していました。今でこそ、なくてはならないBon Appetitの敏腕経理として、いろいろな面で助けてもらっていますが。
――でも、その後、リニューアルした『Bon Appetit』の1号が創刊されることになるんですよね。半年お休みをしていたのにもかかわらず、新
たに始められたのは何故ですか?
五十嵐:私には自宅でパン屋を開いている中西さんという友人がいます。彼女は自分で焼いたパンに、「そよかぜ」、「ほし」、「ゆき」とまるで詩のような名前をつけて自宅で売っている人で、そのものづくりの姿勢にとても共感していました。そんなある日、「自分もお店を開きたいという人から電話をもらったんだけど、うまく自分の想いを伝えられなかった」と彼
女が話しているのを聞いて・・・。その時「私たちが代わりに、彼女のパン作りの想いや店作りの想いを、伝えてあげられないかな」って思ったんです。
そして、もう一つは、POSTALCOさんのチャンス・プリンターという印刷機との運命的な出会いです。インクをつけたボールを落として美しい模様をつけるという不思議
な印刷機なんですが、それが、私たちの本作りと重なるものがあったんですよね。アナログなのに、印刷している過程自体もおもしろいし、できあがるものもすごくきれい!! その場で「取材させてください」と名刺交換しました。
――そして長井さんに召集がかかったんですね。
長井:五十嵐が、取材先
の資料を全部集めてきてくれて、「お願い。書いて!」って言ってくれたんです。
――それを聞いた時はどんな気持ちでしたか?
長井:「とうとう来たか」と(笑)。別々なことをしている間も、五十嵐は編集の学校へ行
ってスキルアップをして、企画をあたためていてくれたことが嬉しかったです。
彼女に書くことを任されたPOSTALCO(ポスタルコ)さんの場合、大きな雑誌で、もう何度も取り上げられていましたから、私たちのリトルプレスで
は、どういう風に書いたらいいだろうと真剣に悩みました。でも、書き上げて五十嵐に見せたら、「いい!」って言ってくれて……。彼女は昔からそうで、学校で山のようなレポートを書いていた時も、わざわざ電話をくれて、「すごくよかった、感
動した」って言ってくれるような人なんです(笑)。
五十嵐は、情報収集能力がすごくて、絶対私には真似できない。そういう部分をとても尊敬している
んですが、いつだったか彼女が「私には情報は集められるけど、思うように書いて表現することはできない」と言ってくれたことがあって・・・。誰かの役に立っているなんて普通の暮らしをしていると、面と向かって言われることなんてなかなかない
ですよね。でも、私たちがリトルプレスを作ることで、お互いを必要としていることを実感できる。それってすごく嬉しいことだと思います。
――そのような経緯があって、つくる人の姿や気持ちを伝えるというコンセプトが生まれていったんですね。それは、試行錯誤してリトルプレスを作ったという経験と関係がありま
すか。
五十嵐:それは大いにあると思います。つくったり表現したりすることは、表には出ない苦労がいっぱいあることが、実感としてよくわかるんです。たとえば、今は素敵なお店になっていても、そこまでになるためにはとても苦しい
ことがあったりする。全てを伝えきれるわけじゃないですが、つくることにかける人の想いを少しでも汲み取って誰かに伝えたいですね。そして、それを受け取った人が「この人たちも頑張っているんだから、自分ももう少しがんばってみよう」って思ってくれたらうれしいです。
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心が通じ合った 私たちの喜びを 誰かに伝えたい
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――おふたりにとってリトルプレスを作る醍醐味は何ですか? 五十嵐:取材に行って、お話を聞いた方と心が通じ合うとすごくうれしいんです。そのうれしい思いをまた誰かに伝える。それが楽しくて。そうや
って私たちの仕事が回っているようなところがありますね。
――ボナペティを拝見すると、ものづくりを楽しそうにしていらっしゃる素敵な方ばかりというのも納得です。その取材対象者の方は、どうやって探しているんですか?
長井:自分が愛用しているものを作っているお店に取材しに行くこともありますし、
外出先で見つけたDMやパンフレットは持って帰っています。雑誌に載っている記事なんかもチェックしてますね。すごく小さく載っているようなのでもしっかり見ています。
――でも、それだけでは、お店の人がどんな人だかはわかりませんよね。
五十嵐:そうなんです。だからこっそり見にいく。 それ
を私たちは「潜伏活動」と呼んでいて(笑)、これがすごく大事だと思っています。1度目はお客さんとして行って、帰ってくるんです。そしてみんなで話しあって、よさそうだったらまた行ってみる。そうやって決めていきます。
長井:取材させていただくのは、私たちが本当にいいと思うものを作っている人、人間的に魅力的な
方たちばかりなんです。だから、その後もずっとお付き合いは続いていますし、自分に刺激をくれる人たちとお話できるのはすごく楽しいですね。
次週へつづく |
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取材のための企画書、取材依頼書いろいろ
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写真選びのためのコンタクトシート。シートにして出した方が選びやすい
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ゲラを出して、最後の最後まで、しっかりチェック
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| 五十嵐さんの友人でもあり、リニューアル版のきっかけにもなったパン職人の中西さんの記事
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