リーバイスの象徴といえば「アーキュエイト・ステッチ」と呼ばれるヒップポケットのステッチだが、リーやラングラーの初期モデルも「アーキュエイト・ステッチ」を採用していたことは、あまりにも有名な逸話である。 たまりかねたリーバイスが1943年に「アーキュエイト・ステッチ」を商標登録したため、リーやラングラーはステッチの変更を余儀なくされるわけだが、現代においても依然としてレプリカ・ジーンズと「アーキュエイト・ステッチ」の論争は後を絶たない。 実はリーは、このときの商標登録により、一時的な対応策として「逆アーキュエイト・ステッチ」のジーンズを1942〜1944の短期間に出している。 その後、現在の「レイジーSステッチ」と呼ばれる波型のステッチに変更されるわけだが、正に波型だけに紆余曲折といえるかもしれない。(笑) ■「逆アーキュエイト・ステッチ」をモチーフにしたジーンズ 1997年に企画販売した俺のプライベートジーンズ「カントリー」は、このリーの1942〜1944年に作られた幻の「逆アーキュエイト・ステッチ」を題材に作られたジーンズである。 当時はまだ「逆アーキュエイト・ステッチ」じたいがジーンズ業界で認知されておらず、その後、本家だあるリー・ジャパンからも復刻モデルが出されるなど、業界に与えた影響力は非常に大きかったように思う。 いずれ「アイコニ」でも、再びジーンズの制作を手掛けることになるだろうが、10数年ぶりに出されるジーンズがどんなものになるのか、俺自身もワクワクしている。 ■ファッション系創作サイト「アイコニ」 http://iconi.jp