毎週月曜日発行第311号
まぐまぐID:0000081728
melma ID:m00063306
CONTENTS
●症例検討
●Dr.UGAの気になる文献
●Dr.HAGIの気になる文献
●Dr.Kawanoの気になる文献
●Dr.Satoの気になる文献
●はみだし文献訳
●認知障害
●掲示板から
●Dr.Xのひとこと
■症例検討
皆さまのご意見又は症例をお待ちしております。診断、治療プロトコールなど、情報交換を行っていければと思っています。頂いたご意見は、まとめて次号からお送りしようと思っています。
●Dr.UGAの気になる文献
おやすみ
●腫瘍系文献
■犬の急性放射線誘発皮膚炎におけるプレドニゾンの臨床および組織病理学的効果
The clinical and histopathological effects of prednisone on acute radiation-induced dermatitis in dogs: a placebo-controlled, randomized, double-blind, prospective clinical trial
Vet Dermatol. August 2007;18(4):217-26.
Alison K Flynn, David M Lurie, Jennifer Ward, Diane T Lewis, Rosanna Marsella
皮膚表面への48Gray分画照射を行った犬で、急性放射線誘発皮膚炎(ARID)に対するプレドニゾンの臨床及び組織病理学的効果を評価、比較した。研究は二重盲検、無作為、プラセボ-コントロール前向き臨床試験とした。22頭の他の点で健康なコンパニオン犬を臨床研究した。3頭は、オーナーが1回(1頭)または2回(2頭)のバイオプシーを拒否したため、完全な組織病理分析から除外した。各犬の研究期間は放射線療法(RT)開始から最初の再検査までの36日だった。犬には経口プレドニゾン0.5mg/kgまたは砂糖丸剤を毎日投与した。
全ての犬は48Gray分画、標準RTを腫瘍切除後2週間から開始した。急性放射線病的状態スコア、皮膚毒性の広がりおよび重症度スコア、デジタル画像検査、圧迫細胞診を1、8、15、22、36日目に実施した。15日目(RT-11)及び36日目(最後のRT後2週間)の4mm皮膚標本を、標本が分からないようにして一人の病理学者及び皮膚学者によりスコアをつけた。縦断的データに対する分散の一方向分析を両軍のスコアの比較に使用した。Spearman's
rho相関係数を臨床及び組織病理スコア(HPS)の関連の強さを測定するのに使用した。両群のCUTES、AMS、HPSスコアに有意差はなかった。臨床及びHPSスコアに強い相関があった。プレドニゾンは臨床または組織病理学的にARIDの重症度を減ずることはなかった。(Sato訳)
●Dr.kawanoの気になる文献
おやすみ
●Dr.Satoの気になる文献
■内科または外科的に治療した頚部変形性脊髄症のドーベルマンピンシャーの1年間にわたる臨床、MRI追跡調査
One-year clinical and magnetic resonance imaging follow-up of Doberman Pinschers with cervical spondylomyelopathy treated medically or surgically
J Am Vet Med Assoc. July 2007;231(2):243-50.
Ronaldo C da Costa, Joane M Parent
目的:内科、または外科的に治療した頚部変形性脊髄症(ウォブラーシンドローム)の犬における臨床症状とMRI所見の進行を評価する
構成:前向きコホート研究
動物:12頭のドーベルマンピンシャー
方法:内科(n=9)または外科治療(ベントラルスロット、3)前と、最低12ヵ月後に神経学的検査とMRIを実施した。
結果:平均追跡調査期間は14.5ヶ月だった。臨床意的に2頭は外科治療後改善し、5頭は内科治療後改善した。外科的治療犬のMRIは十分な脊髄減圧を示した。脊髄のシグナル変化は、外科手術前の2頭に見られ、追跡検査中同時期に隣接部位に新しいシグナル変化があった。外科的に治療した1頭は、3箇所の新しい部位に脊髄圧迫を起こした。内科的に治療した犬で、追跡調査時に脊髄圧迫の程度は、4頭で変化なし、2頭で悪化、3頭で改善したが、横断画像において脊髄萎縮が観察された。4頭の内科的治療犬は、当初脊髄シグナルが変化していたが、新しいシグナル変化または圧迫を起こしたものはいなかった。
結論と臨床関連:内科及び外科的治療は、ほとんどの犬の臨床状況を改善、または安定させた。外科的治療は術前脊髄変化を持つ犬で追加の脊髄圧迫及び病変部分の発生を促進することが分かった。しかし、それらの変化の臨床重要性は判定しなかった。病的MRI異常の進行は、外科的治療犬よりも内科的治療犬の方が明らかに少なかった。(Sato訳)
ウォブラー症候群は内科管理するほうがいいかもしれません。
●はみだし文献訳
■尿道閉塞を呈する猫の血圧の評価
Assessment of Blood Pressure in Cats Presented with Urethral Obstruction
J Vet Emerg Crit Care. March 2007;17(1):15-21. 45 Refs
Annie Malouin, DVM, James A. Milligan, DVM, DACVECC, Kenneth J. Drobatz, DVM, MSCE, DACVIM, DACVECC
目的:急性尿道閉塞のオス猫で来院時の動脈圧を測定し、それら測定値とその時の代謝異常に何らかの相関があるかどうかを見極める
構成:前向き単一集団観察研究
場所:プライベート小動物夜間救急病院
動物:他の分かっている併発疾患のない急性尿道閉塞の飼育オス猫28頭
介入:血液採取と治療前に間接オシロメーター血圧測定値を入手した
測定値と主要結果:平均動脈圧(MAP)測定値、身体検査パラメーター、血清血中尿度窒素(BUN)、クレアチニン、カリウム、リン、総カルシウムおよびマグネシウム濃度、静脈pH、II誘導心電図、膀胱内尿量を評価した。来院時低血圧の猫はいなかった。71%(20/28)が正常血圧(MAP中央値=100mmHg、範囲93-140mmHg)、29%(8/28)は高血圧(MAP中央値=153mmHg、範囲145-176mmHg)だった。高血圧の猫に比べ、正常血圧の猫の心拍数(P=0.0201)とカルシウム(P=0.0152)は有意に低かった。28頭全頭で、MAPは血清カリウムと総カルシウムに相関した(P=0.0033)。
結論:尿道閉塞の猫でカリウムと総カルシウムは、それぞれ反比例、および比例して血圧に相関したが、来院時低血圧の猫はいなかった。入院時の正常血圧は、閉塞した猫の生化学および生理学的異常がないことを支持するわけではない。(Sato訳)
●認知障害
■犬認知機能障害の犬の症例における栄養サプリメント-臨床試験
Nutritional supplementation in cases of canine cognitive dysfunction-A clinical trial
Appl Anim Behav Sci. Jul 2007;105(4):284-296.
Sarah Elizabeth Heath, Stephen Barabas, Paul Graham Craze
犬認知機能障害(CCD)は、老齢犬やオーナーの生活にかなり影響する臨床的状態である。栄養サプリメントがその状態の管理に使用できると仮説を立て、プラセボと比較し特定サプリメントの治療効果を調査する試験を行った。この研究はUKの広範囲地域の20の動物病院と臨床環境で行った。基準期間の7日間、研究期間後7日間を含む56日間研究した。治療21日、28日、42日目の治療群とプラセボ群で、見当識障害スコアーの改善、相互作用や粗相の行動の変化に有意差があった。それら結果は、犬認知機能障害の症例における治療の価値ある要素として栄養サプリメントの臨床的医療を支持する。(Sato訳)
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●Dr.Xの今週のひとこと
おやすみ
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