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2007年12月4日発行 |
1ランク上の保険と資産運用の話(第118号) |
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上級ポートフォリオ・マネジメントかつて、ファンドの評価担当になったとき、参考にしたのがこの本です。本のタイトルには、“上級”と付いていますが、レベル的には中級レベルのテキストです。特に、定量的な評価の方法をまとめて記載してあるので、とても役に立ちました。 どういうことが載っているかといえば、時間加重収益率と金額加重収益率の違いとか、トラッキングエラーの概念など、一番役に立つのは機関投資家、… |
ETN: Exchange Traded Note
新たに発行された8種類のETN
2007年10月24日、バークレイズ銀行は、8本のETNを設定するとアナウンスしました。ETN?ETFの間違いではありません。ETNです。ETFの債券版と思っていただけると結構です。ETFはファンド(Fund)という構造を使っていますが、ETNは債券(Note)の形式を採っています。
さて、バークレイズPlcはそれまでにも、DOW-AIG商品指数ゴールドマンサックス商品指数に連動するETNを発行していました。DOW-AIGに連動するETN(DJP)は2006年6月に設定されたばかりのファンドですが、すでに、23億ドルの市場価値を持つ債券に成長しています。
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今回、発行したETNは、DOW-AIG商品指数のサブインデックスに連動するものです。 それらは、
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のサブインデックスにそれぞれ連動するものです。
これだけたくさんの細分化されたETNが登場すると、投資家はかなり投資の柔軟性を保有することができます。たとえば、穀物価格が上がりそうなときは、穀物に連動するETNだけを買うことができます。
また、セクターごとの魅力度に応じて投資ウェイトを変更する方法でアクティブ運用を行うこともできます。
投資の柔軟性という点では改善されますし、商品投資になれていない個人投資家でも、普通の株式のように投資できるという点で魅力的なものです。
ETFとの類似点・相違点
バークレイズが発行したETNとETFを比較すると、図1のようにまとめることができます。両方とも文字通り証券取引所で取引されていますから株式のように売買することが可能です。空売りできるところも変わりありません。
時価評価の方法が異なるかといえば、いずれも市場の需給関係により価格付けが行われるので同じです。そして、ETNは参考指標(indicative value)が日々計算され、一方、ETFは基準価額が日々計算されます。
唯一の相違点は、最終的な拠り所になります。ETFはポートフォリオに含まれる証券すべてが価値の源泉となりますが、ETNは、発行体、つまり、バークレイズの格付けに影響されることになります。バークレイズの格付けが下がると、いくら参考指標がが高くても、債券の価格はそれほど高くならないという状態も考えられます。
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表1 ETNとETFの比較
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本当のメリット
ETFと比べたときのETNのメリットは、税制上の取り扱いにあります。ETNはゼロクーポン債として発行されます。たとえば、DOW-AIG商品指数に連動するタイプの債券は、6年満期で発行されていますがクーポンは付いていません。
バークレイズは、「この商品指数連動タイプのETNは、実現損益が確定するまで課税されない」と説明しています。
ETNの満期が到来する、あるいは、売却するのことによって実現損益は発生しますから、逆に言えば、6年以内の好きなときまで課税を繰り延べることができるということになります。
もっとも、日本の金融商品でもよくあるように、課税当局(IRS:内国歳入庁)がバークレイズのETNについて、バークレイズが主張するような取り扱いを認めたという経緯はありません。
バークレイズは、
- 元本にリスクが存在すること
- 満期までの期間が1年を超えること
- クーポンの支払いがないこと
を理由に、意見書を取得して課税繰り延べを主張しているようです。
日本もアメリカも同じようなことをしていますね。
この記事の内容は、すべて「月次統合レポート」に収録されています。
編集後記
日本臓器移植ネットワークのホームページ、皆さんはご覧になったことがありますか?私は先日初めて見ました。もちろん、臓器移植問題に興味がないわけではありませんが、それを目的にたどり着いたわけではなかったと思います。
とてもインパクトのあるページに驚かされました。企業のホームページとは一味違った温かみと新鮮な感じを受けました。
バームスコーポレーション 杉山
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