〜編集の現場から〜
2007.11.14 vol.144
現役編集者・ライターが現場の声を生かした、使える文章上達のコツを一問一答形式で出題します。 画像が表示されない場合
こんにちは、雷鳥社「文章上達のための練習問題〜編集の現場から〜」エディターのイタガキです。今週も文章書きのプロである現役の編集者・ライターが現場の声を生かした、“使える”文章上達のコツをお届けします。
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〜編集の現場から〜
文章上達のための
練習問題

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文章上達のための練習問題
売れっ子ライターのテクニックを盗め

『ライターになるための練習問題100 新版 』 好評既刊『ライターになるための練習問題100』をパワーアップ。プロのライターのテクニックが身につきます。
問題
■「書き出しで文章は決まる!」

次の文章に対する最適な書き出しを、1-3の中から選びましょう。

 (                    )この春、長年親しんだ中央線を離れ、常磐線沿いに住まいを構えた。それからというもの、会社からの帰り道に窓辺の風景や乗客を眺 めるのが面白い。中央線のそれとは大違いなのだ。見渡す限り密集している家や、電車に押し込まれて苦渋の表情をあらわにするサラリーマンたちとも違う。そこには、「千葉の風情」とでもいえる、ノンビリした雰囲気が漂っている。

1.あな たは、中央線と常磐線の違いを知っていますか。
2.電車の乗客というのは、その沿線らしさをはっきりと表している。
3.些細な日常にも、喜びがあることを、最近実感しています。
解答
2 

売れっ子の小説家でも、冒頭の書き出しには悩む人が多いと言われています。文章の達人が苦心するのですから、新人ライタ ーが簡単に書けるはずがありません。雑誌の場合も書き出しが命です。読者は最初の数行を読んで、その先を読むか判断するからです。

どうすれば最高の書き出しができるか、この問いの答えはひとつではありません。記事のテーマや、 対象読者によっても書き分けなければいけないためです。いくつかのパターンを参考に、記事の特徴を生かした書き出しを試みてください。

・動きのある書き出しで、読者の想像力を刺激する。
・いきなり常識に反する内容を提示し て、その後の展開に興味を持たせる。
・テーマを象徴するような発言から書き始めて、読者の興味を引く。
・誰もが知っているような格言から書き始めて、主題をわかりやすく示す。
解説
〜編集の現場から〜
雑誌の場合は、文字数の制限があるのが普通。小説のような情景描写を長々と冒頭に書いてしまうと、テーマ(主題)までたどり着く前に文章が終わってしまいかねない。


雷鳥社 文章・編集の本



編集の学校のスタッフ・花巻が行く!!
Profile
編集の学校  スタッフ 花巻あゆこ
1978年神奈川県横浜市生まれ 27歳 
帰国子女が多い四年制大学を卒業。英語は得意。小学生の頃から、文章がヘタであることにコンプレックスを感じている。この春に大学時代の友人と二人暮らしをはじめた。

撮影のディレクションのスキルも必要
今週も生徒さんのインタビュー取材のつづきです。
ある一定の取材時間の中で、5000字のインタビュー記事を書き、3種類の写真 を10枚くらいおさえる。取材の進行、時間配分など、初心者の生徒さんにとっては簡単なことではありません。でも、将来仕事をしていくならやはり撮影のディレ クションもちゃんとできるよういならないと…。

今は、雑誌はもちろん書籍でも、写真などのビジュアルが本づくりには重要な要素となってますからね。

みなさんは、書店で本や雑誌を購入する際に、なにに惹かれて手に取ります か? 雑誌名、タイトル名、特集名、帯の文章、ビジュアル、デザイン、著者…など、そそられる要素はいろいろあります。

書店でたくさん並んでいる本の中で、わたしたちが手にとるものはわずかです。例え手にしたとしてもそれをレジに持って行って買うものは、それ以上に選別されます。

ですから、そのために編 集者は、読者に「なんかおもしろそう〜」と思ってもらうためにタイトルを工夫したり、人目を引くために写真などビジュアルを工夫したりしているのです。

ちなみに、わたくしハナマキは、「新・眺めのいいレストラン」(Hanako)「焼 き肉はいま『希少部位』の時代です」(GQ)などには、すぐ反応してしまいます。あ、どちらも食べ物ですね…。

ところで『REAL TOKYO』というアートカルチャー情報サイトの編集者の方が、 撮影に関する日記「RT編集部員の東京いつかは編集長日記」を書いています。ご自分のことを書いているのですが、撮影の種類、そのときの状況、編集者とライターの役割、などがわかりますよ。ぜひのぞいてみてください!!

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写真の学校|東京写真学園
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編 集 後 記
「自分が読みたい、買いたいと思うようなものを作らなくちゃ、誰も買わないよ!!」ある先輩に言われた ことを思い出しました。ハナマキさんがおっしゃるように、お金を払っても見たい、読みたいと思わせるモノがないと人は買ってはくれませんよね。例え表紙がよくても、中を見て買わないこともありますし…。やはりひとつひとつの写真にしても、記事にしても、丁寧に作られているものは、なんとなくわかりますからね。だから 仕事をする私たちが、小さな記事、たったワンカット、なんて思っちゃいけません。その見出しのひと言、その一枚が心を動かすことがあるのですから。この編集後記もですね…はい。
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