| 号 | あらすじ |
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| (0) | 2月19日発行の1号からお読みください。
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「K」と呼ばれる店にはクラシック音楽の
コレクションがあり、彼はいつも愛着のある席に座
る。
一年半ほど前に、彼は「K」でけい子と 知り合い、親しくなるが不本意な別れ方をする。帰 り道にある「スナック」でルミに出会い、その部屋 に通うようになる。 「K」でけい子邂逅し、その部屋を訪れると、ルミ について詰問された。 |
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彼はずっとルミに付きまとっていたケンという男に
脅された。引っ越してしまったけい子への繋がりを
彼は探した。
ルミと別れようとするが、出来ずに抱いてしまう。
彼はルミの肉体については知っている。一方、けい
子の存在は「6の感性」で感じていたのだ。 ルミと会わないと決心した彼は、けい子の居たアパ ートで隣の部屋の女に声を掛けられた。けい子が結 婚式を挙げるという。彼は混乱していた。 |
そこに見知った顔があった、岩田である。旧知の間
柄のように、訳もなく懐かしく感じた。
「キミも結婚式に出るの?」
彼は疑いもなく尋ねた。
「誰の結婚式?」
「田中けい子さん」
「ええ?けい子さん、結婚しているんじゃ・・・」
「独身だと思う」
岩田は狼狽のあまり、一瞬言葉に窮したが、気を取
り直して尋ねた、
「エンゲージ・リングをしていたし・・・」
「確か、それは魔除けだと言ってた」
「決まった人がいるとも・・・」
「結婚相手のことだよ」
「誰?」
「石崎とかいう人」
「石崎?知らないなあ」
「大学時代の先輩らしい」
岩田の矢継ぎ早の質問に、彼は知る限りを逐一正直
に答えた。
しかし、
「結婚式はいつ?どこで?」
という問いに対してだけは、
「知らない」
と嘘を言った。第三者の彼が言うべきことではない
と思ったのだ。
けい子について、岩田より彼のほうが優位であるこ
とは明らかだった。しかしながら、今さらそんなこ
とを思っても、空しさが募るだけだ。
次の日、彼は地図を頼りに、××教会を目指して渋
谷の町を歩いていた。特に目的が有る訳ではない。
ただ、何もせずにはいられなかったのだ。
「後一週間で何ができるというのか」
と、自問自答し続けても、結論が出るはずもなかっ
た。
地図に間違いがなければ、この道は彼がよく通ると
ころだ。しかし、キリスト教会など見かけたことが
なかった。こんな商店や飲み屋だらけの繁華街に、
キリスト教会は相応しくない。
人込みを避けながら、両側に林立する雑居ビルの所
狭しと並ぶ看板に、視線を網羅させるのは、困難な
作業である。いつの間にか1ブロックを通り過ぎて
しまった。
もう一度、さっきより注意深く最上階までの看板を
確認したが、やはり目的の教会を見つけることがで
きなかった。
「済みません、××教会はどこでしょうか?」
ちょうど通りかかったブティックから、店員らしき
風体の人が出てきたので、問い掛けてみた。
「目の前ですよ」
指差された先は、一見して雑居ビル。一階は小綺麗
なビジネスホテルのロビーのようになっている。訝
しく思って、振り返って先ほどの店員を見ると、
「はい、そこです」
という返事。
見上げてみると3階ぐらいの位置
に、大きな十字架が掲げられていた。入り口の脇に
、
「渋谷××教会」
という金属プレートが確かに張られている。
店員に礼を言ってから、教会の入り口に近づく。ド
アの透明ガラス越しに、内部を見透かして見るが、
見渡せる範囲に人影はない。
「ごめんください」
と言いながら、重いドアを開けた。通りの喧騒が彼
の声を掻き消す。
「こんにちは」
一際声を張り上げるが、やはり返事はない。左側の
受付のようなカウンターに人が居ないのを見届けて
から、分厚いドアを背中に閉めた。
表通りのやかましさが嘘のように静まり返った。ホ
ールの奥には階段が見えている。その脇に、
「チャペルは2階です」
という張り紙がしてある。
階段に近づいて行くと、何やら音楽らしいものが聞
こえてきた。
ホールの中央にまで手すりの張り出した階段。恐る
恐る上っていくに連れて、音楽の音色がはっきりし
てくる。礼拝堂の入り口らしき扉に差し掛かったと
き、
「パイプオルガンだ!」
と彼は確信した。
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「6の感性」
の詳しい説明は |
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