ひさしぶりにおもしろい絵本をみつけたよ。この『もくもくやかん』は、和もののなんともほのぼのとしたナンセンス絵本でとてもなごみます。かんかんでりのある日、やかんやポットやじょうろがあつまって、なにをはじめるのかと思ったら、「おおきくいきをすってー。」「とめて。」「ためて。」「だして!」「ぷしゅぷしゅ〜もこもこもこ、」「どんどんどんどん だして〜!」「ぷしゅぷしゅぷしゅ〜もくもくもくもく・・・」そしてどうなったと思います。
ときどきみかける雨乞いのお話ですが、かがくいひろしの無駄のない文章と、パステル?で描いた登場人物(やかん)たちが、どれもちょっと頼りなさそうだけれど、精一杯力を合わせて頑張っているようすに、「そうだそうだ、もうちょっと頑張れ!」といつのまにか声援を送ってしまいます。
作者のかがくいひろしは2005年に『おもちのきもち』で絵本作家デビューした新人です。でもプロフィールを見ると1955年生まれなのでなんと50歳でのデビューなのですが、『おもちのきもち』も新刊『おむすびさんちのたうえのひ』も若い作家に負けないユニークなナンセンスものです。和もののナンセンス作家登場!ブレイクの予感がするのは私だけ!? |

かがくいひろし[作絵]
講談社/1575円
3歳ぐらいから |
著者紹介
■加岳井広(かがくいひろし)
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1955年、東京に生まれる。東京学芸大学教育学部美術学科卒業後、学校勤務のかたわら、人形劇の活動や紙を使った造形作品の制作、発表を行う。第13回神わざ大賞展準大賞受賞。第26回講談社絵本新人賞で佳作受賞。第27回講談社絵本新人賞を受賞した『おもちのきもち』で絵本作家としてデビュー。絵本に『もくもくやかん』『おもちのきもち』(講談社)、『おむすびさんちのたうえのひ』(PHP)がある。
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